PONS

━━━━恋愛推進学園都市━━━それは少子化対策、若者を増やそうと恋愛に目を向けた実験学園都市である。両親が他界してからというもの、住んでいる家は違うが幼い頃からお世話になっている一之瀬家の幼馴染である舞とその両親の強引とも言える要望により、主人公、雨宮大輔は何となくで入学を決めてしまう。しかし、大輔の想像は浅はかだった…。午後の授業の「恋愛実習」の他、町を歩けば「恋せよ！若人達よ！」と書かれた看板。時間割には「恋愛哲学、恋愛倫理、恋愛雑学」とすっかり恋愛推進都市の本気を思い知らされてしまう。そして、生徒たちの恋愛を影で後押しする謎の組織の存在…。この学園都市、やばい。そんな大輔の為に学園が選んだ三人の恋愛候補者たち。入学式前日に会ってから何故かいつも冷たい態度を取ってくるイタリア人と日本人のハーフである早乙女・アンヌ・リリアーヌ。ことリリィ。猫耳をいつも付けている幼馴染の一之瀬舞。バイト先で出会ったふわふわでおっとりとした涼風花奈先輩。今、恋愛推進都市で普通とは違う俺達の恋が始まろうとしていた。

全学生が心から愛している夏休みが終わりを迎え、安楽幸太（あんらくこうた）は気だるい日常へと戻っていく。しかし、親の仕事の都合で二学期からは新たな学校へ妹の安楽明星（あんらくみよ）と共に転校する事となった。なにをするにもやる気が無い幸太は、なんのイベントも起きない平凡な日常を望んでいた。始業式の日、生徒会役員でクラスメイトの篠原六花（しのはらりっか）に学校案内を明星と共に受けていた時、文芸部部長の華村桃花（はなむらとうか）に勧誘されてしまう。六花と明星が入る事となり、流れで幸太も入部させられてしまった。 ラブコメなんて、俺は望んでない。平和な日常を俺に…。